21.08.12

心地よい生活ができる採光の考え方

こんにちは、桜建築事務所の後藤です。

家づくりでこだわりのポイントとしてよく挙げられるのが、「窓をたくさん設置したり、大きな窓を南側に採用して光が射し込む明るい家にしたい」というご要望。
たしかに明るい家は、それだけで気持ちがよく居心地がいいですよね。
でも立地条件などによって、日中ずっと家全体に光が入るようにするというのは、実はとても難しいこと。
また窓をたくさん設置するということは、開口部を増やすということでもあります。
なので、それだけで断熱性能も落ちてしまい、快適な室温を保ちにくくなります。
ですので本当の暮らしていて気持ちのいい家とは、窓・間取り・日照などを配慮して、光の取り入れ方をしっかり考えて家を建てているんです。

 

その中の一つとして、皆さんにぜひ知って欲しいことは「すべての部屋が同じように明るくなくてもいい」ということ。
例えば寝室やトイレ、お風呂などは、そこまで明るさが重要視されない空間です。
このような空間を日当たりのいい場所を持ってきては、もったいないですよね。
家の中でも採光が重要とならない部屋光を採り入れたい部屋とを、仕分けしましょう。
このように考えると子ども部屋も、お子様が学校に行っている昼間はの採光は、あまり考えなくてもいいかもしれません。

 

逆に採光を重要視したいのはダイニングです。
朝食を食べるダイニングは朝日をたっぷり取り入れたいですし、
ユーティリティスペースなども洗濯物を室内干しにする場合を考慮すると、たくさん光が射し込む場所に配置したいですよね。

また、難しいのはリビングです。
家族が集まる場所ですから採光もしっかり考慮したいところですが、TVを見たり、PCスペースを配置するとなると太陽の光がかえって邪魔になる場合もあります。
太陽の光がダイレクトに差し込まないように吹き抜けを採用するなどの工夫で、空間の可能性は広がります!

ご家族によって何を優先するかも違うと思いますので、リビングをどのような空間にしたいのかを設計士にご相談くださいね。

 

採光計画は気持ちよく毎日を過ごすためにも重要です。
しっかり考えて、過ごしやすいマイホームを建てましょう!

お住まいに関する疑問やご相談は、桜建築事務所までお気軽にお問い合わせください。