15.01.12

日本の住宅、なぜ寒いの?

「ねぇ、前川さん、ずいぶん熱心に読んでますね!?何の記事ですか??」

「日本の住宅、なぜ寒いの?」

日経新聞の1月6日(火曜日)にこんな記事が載ってましたよ…

 

 

吉田兼好の『徒然草』の有名な一節、
「家の作りようは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる」
の影響が建築関係者にもあるのではないか。

「夏に涼しい家で冬は寒さに耐えるのが日本の伝統」

そして…

冬の寒さによる病気の自宅死亡率
入浴中の事故死だけで交通事故の4倍以上の件数があると言われますが、
何と、一番少ない地域は北海道なのです!

これはどういうことなのか??

「家の断熱性能が低い地域は室温も下がり、高齢者の体に悪影響が及ぶのに対し、
断熱化が進んだ北海道では室温が維持されるためと考えられます」

ちなみに…

欧米では健康への配慮から住宅の最低室温を規制する国が多いそうです。
例えば、英国は冬季の室温としてセ氏21度を推奨し、16度以下は「呼吸器疾患への抵抗力低下」などと規定。
家主に改修を命じることもあるそうです。

また、「暖房費の多いドイツは省エネのため、
新築住宅に対する断熱の義務基準を段階的に強化し、
日本の基準との差が広がっています」と書かれておりました。

思い起こせば約2年前…

うちの社長・熊坂と設計部長・高橋がドイツまで研修にいったのもそんな背景があるからです。
桜建築事務所が、なぜ、住宅性能を重要に考えているのか??
本日は、その背景に関連する真面目なお話でした。