【注文住宅】土地なしから建てる場合の流れを5ステップで解説!住宅ローン融資もあわせて紹介
スタッフブログ2024年09月04日
すでに土地を持っている場合に比べ、土地がない状態から注文住宅の購入を検討する際にはとても多くの工程があります。
土地と建物それぞれの打合せや契約、住宅ローンの手続きをどのタイミングで進めていけばいいのか、事前に把握しておくことで計画がスムーズに進み、途中で焦ったり後悔したりすることも少なくなるでしょう。
今回は、土地なしから注文住宅を建てる場合の流れを5ステップに分けて分かりやすく解説します。い「家づくりの流れや期間を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
土地なしから注文住宅を計画する場合の流れと期間
注文住宅を土地なしから計画する場合、以下の5つのステップに分けられます。
1.建てる家のイメージと予算決め
2.土地探し
3.土地の購入
4.家のプラン決めと工事契約
5.竣工・引っ越し
検討開始から引き渡しまでの総期間は、土地探しや家のプランニングにかかる時間にもよりますが、一般的には約1年から1年半が目安となります。ただし、住宅会社のスケジュールや工法・使用する建材によって期間が長引く可能性があります。
転勤や転職、子供の進学などに合わせて家づくりをする場合は、できる限り期間に余裕を持って計画を進めましょう。
ステップ1.建てる家のイメージと予算決め
①建てる家のイメージを考える
家づくりの最初のステップは、どのような家に住みたいのかを具体的にイメージすることです。
家族構成やライフスタイル、現状の悩みや将来の計画を考慮しながら、間取りやデザイン、必要な設備などを家族で相談していきましょう。これにより、土地探しや予算設定の基礎が固まります。
②家づくりの総予算を設定する
次に、家づくり全体にかかる総予算を設定します。家の建設費用と土地の購入費用に加え、手続きにかかる諸費用、引っ越し費用なども考慮して決めていきましょう。
総予算の立て方が分からないという場合には、住宅会社のセミナーに参加したりファイナンシャルプランナーに相談したりする方法もあります。
③土地選びの優先順位を決める
どの地域に住みたいか、交通の利便性や周辺環境など、土地選びの優先順位を決めることも重要です。
家のイメージと合わせて、自分たちの生活スタイルに合った土地を選びましょう。学校や職場までの距離やアクセス手段、近隣の治安や生活施設の充実度、災害リスクなども考慮して検討を進めます。
ステップ2.土地探し
①土地選びスタート!
家のイメージと予算が決まったら、いよいよ土地探しのスタートです。
不動産会社や土地を扱う住宅会社などを訪れ、希望するエリアで条件に合う土地を探します。土地の広さや形状、日当たりや周辺環境を実際に見て確認することが重要です。
②住宅会社を選ぶ
土地探しと並行して、信頼できる住宅会社を選ぶことも大切です。住宅会社選びは、家の設計や施工を任せるパートナー選びでもあります。施工実績や評判、提案力を比較し、納得のいく会社を選びましょう。
多くの住宅会社では土地探しもサポートしてくれます。土地購入前に住宅会社へ相談すれば、理想の家が実現しやすくなり、予算オーバーを防ぐこともできるでしょう。
ステップ3.土地の購入
①住宅会社からプラン・見積り提案を受ける
希望の土地が見つかったら、その土地に建てる家のプランや見積もりを住宅会社から提案してもらいます。プランには、間取りや外観デザイン、設備の仕様などが含まれます。
見積もり金額と総予算を照らし合わせ、無理のない範囲で進められるかを確認しましょう。
②住宅ローンの事前審査を受ける
土地の購入や家の建築では、多くの方が住宅ローンを利用します。
土地の購入前に、まずは金融機関で住宅ローンの事前審査を受けましょう。収入証明書や身分証明書などが必要になるので、事前に準備しておくと審査がスムーズになります。
③不動産会社と土地の売買契約を結ぶ
不動産会社と土地の不動産売買契約を結びます。
契約時には手付金(取引額の5~10%程度)が必要になる場合があるので、資金の準備をしておきましょう。また、契約内容や条件についても細かく確認し、不明な点があればその場で解決することが大切です。
ステップ4.家のプラン決めと工事契約
①住宅会社と工事契約を結ぶ
土地の購入が完了し、家のプランが決定したら住宅会社と工事請負契約を結びます。
注文住宅は打合せ回数が多く、10回以上かかるケースも少なくありません。契約後は大きな変更が難しくなるので、納得いくまで打ち合わせましょう。
契約時には、これまでの決定内容がきちんと反映されているかをいま一度確認し、工程や保証内容、支払い方法についてもしっかりと理解してから署名捺印しましょう。
②住宅ローンの本審査を受ける
工事契約後には、契約書や見積書の写しを金融機関に提出して住宅ローンの本審査を受けます。
本審査では、借り入れ金額や返済計画について、より具体的な審査が行われます。そのため、本審査には数週間から1ヶ月程度の長い期間を要するのが一般的です。
③工事スタート!
住宅ローンの本審査が通過したら、いよいよ着工です。
工事の進行状況は定期的に現場へ足を運んで直接確認し、必要に応じて打ち合わせを行いましょう。また、工事中に変更や追加の要望がある場合は、早めに伝えることが大切です。
ステップ5.竣工・引っ越し
①引き渡し・完了検査を実施する
工事が完了したら、住宅会社と共に完了検査を実施します。
建物に不備がないか、設計通りに仕上がっているかを確認しましょう。問題がなければ引き渡しとなります。引き渡し時には、各種書類や鍵の受け取りも行います。
②住宅ローンの融資が実行される
住宅ローンの融資は通常引き渡し日に実行されます。
融資が実行されることで住宅会社への支払いが完了し、晴れて家の所有者となります。
②新生活スタート!
引き渡しが完了して新居への引っ越しが済んだら、いよいよ新しい生活のスタートです。新居での生活を楽しみながら、快適な住まいづくりを進めていきましょう。
土地なし注文住宅は住宅ローンの融資タイミングに注意!
土地購入時にも借入金を利用するなら「分割融資」を検討
土地なしから注文住宅を建てる際に注意すべき点のひとつが、住宅ローンの融資タイミングです。
住宅ローンの融資は引き渡し時に行われるため、土地購入時には自己資金での支払いが困難なケースも少なくありません。この場合「分割融資」を利用することで住宅ローンによる支払いが可能になります。
分割融資とは、土地購入前に住宅ローンを契約することで、その後の支払いタイミングに応じながら融資を数回に分けて受けられる方式のことです。
ただし、分割融資は金融機関の取り扱いにばらつきがあり、抵当権の設定が必要になるため登記費用や手数料が高くなるといったデメリットもあります。余裕を持った資金計画を前提に、慎重に利用を検討しましょう。
「つなぎ融資」利用の場合は金利や手数料に要注意
分割融資に対応していないネット銀行やフラット35を利用して住宅ローンを組む際には、別の金融機関を利用して「つなぎ融資」を受ける方も少なくありません。
つなぎ融資は、住宅ローンが実行されるまでの間に必要な資金を一時的に借り入れられるサービスですが、金利が高い特徴があり、別途契約にかかる手数料も必要です。
分割融資とつなぎ融資、どちらが良いかはケースバイケースのため、利用を検討する際には住宅会社の担当者やファイナンシャルプランナーなどに相談し、最善の方法を選択しましょう。
厚木・海老名・町田で注文住宅を建てるなら「サラホーム」桜建築事務所へ
土地なしの状態から注文住宅を建てるには、計画的に進めることが何よりも重要です。
家のイメージづくりから始まり、土地探し、住宅会社選び、住宅ローンの審査、そして工事契約と進んでいきます。それぞれのステップで予算やスケジュールをしっかりと管理しながら、最適な手順を踏むことで、計画をスムーズに進めることができます。
特に住宅ローンの融資タイミングには十分注意し、つなぎ融資などを上手に活用することで、資金面でのトラブルを回避しましょう。
厚木・海老名・町田をメインエリアに注文住宅を手掛ける「サラホーム」桜建築事務所では、性能・設計・価格のバランスが取れた家づくりをご提案しています。
エリアを知り尽くした精鋭スタッフが、土地探しから徹底サポート!住宅ローンなど、資金計画についてのご相談も可能です。「家づくり相談会」も随時開催していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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監修者:髙橋 康征(たかはし やすゆき)
一級建築士/一級土木施工管理技士/CASBEE建築・戸建評価員/インテリアコーディネーター
日本大学生産工学研究科建築工学専攻修士課程を修了し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。家業の土木建設会社にて宅地造成・エクステリア施工業務を経て、桜建築事務所に入社。住宅分野に限らない幅広い知識による提案や固定概念に囚われない設計が好評を得ている。「ジャーブネット全国住宅デザインコンテスト グランプリ受賞」「2013年2022年2023年LIXIL全国メンバーズコンテスト 地域最優秀賞受賞」など、住宅デザインコンテスト受賞実績を多数保有。
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