2025年の法改正「省エネ基準適合の義務化」とは?

スタッフブログ2024年04月17日

こんにちは、桜建築事務所の後藤です。
家づくりをご検討される中で、高性能住宅を選ばれるケースが以前に比べより一般的になってきました。そんな中で実は2025年の法改正によって、新築住宅に求められる基準が大きく変わることをご存知でしょうか?

 

そこで今回は、法改正によりこれからの住宅に求められる「性能」について解説します。



 

2025年に行われる「省エネ基準適合の義務化」とは?
日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の目標を掲げています。

2025年に行われる「省エネ基準適合の義務化」は、このカーボンニュートラルを実現するための取り組みのひとつ。
さらに、この取り組みにより2030年には「省エネ基準」を上回る「ZEH水準の省エネ住宅」が新築住宅の新たなスタンダードにしていく事が計画されています。

 



 

「省エネ基準適合の義務化」で何が変わる?
2025年4月から義務付けられる「省エネ基準」は、
①断熱性等級
②一次エネルギー消費量等級
の観点から評価されます。

①断熱性等級
住宅の断熱性能を表す指標です。
2022年までは等級1〜4まででしたが、高い省エネ性能を持つ住宅の登場によって等級5〜7が加わりました。数字が大きいほど断熱性能が高いことを示しており、2025年以降の省エネ基準では改正後に建てる住宅全てに「断熱等級4以上」が求められます。

②一次エネルギー消費量等級
1年間に住宅で消費するエネルギー量を表す指標です。
BEI(「設計一次エネルギー消費量」÷「基準一次エネルギー消費量」)という数値によって、6段階の等級に分かれます。
「BEI」が小さいほどエネルギー消費量が少なく、等級は高くなります。
新しい省エネ基準では、こちらも「等級4以上」が必要です。

 



 

「省エネ基準適合の義務化」で注意すべきポイントとは?
「省エネ基準」への適合が義務付けられるのは、2025年4月以降の着工分からです。
それ以前に着工した住宅は、省エネ基準を満たしていなくても問題ありません。

しかし、2030年には「省エネ基準」を上回る「ZEH水準の省エネ住宅」が当たり前の時代がやってきます。「何だかお家を建てるのに掛かる予算が上がりそう…」とご心配される方も多くいらっしゃるかと思いますが、快適な室内環境がつくり易かったり、毎日の光熱費を抑えられたりなどと基準に合ったお家を建てる事で良い事もあります。

しっかりと内容を確認して、時代に合った理想の家づくりを検討していきましょう。
省エネ住宅に関するご質問・ご相談は勿論、お家づくりの資金計画など桜建築事務所までお気軽にお問い合わせください。

次回も楽しみにお待ちいただければと思います。

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